エスパルス観戦記(仮)

主に清水エスパルスの観戦日記、現地レポート、試合の感想などを綴ります

監督解任

5月12日の川崎戦で敗れ、11節時点では勝ち点及び失点数共にクラブワーストを更新していること、さらには5月8日のルヴァンカップガンバ大阪に敗れ、1試合残してグループステージ敗退を受けて、ヨンソン監督が事実上の解任になりました。残念でなりません。

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↑就任当時(ファン感)でのヨンソン監督

就任に期待を寄せていた

2017年、昇格初年度の小林清水は守備に致命的なほどの脆さがあり、今思い起こせばロストフの14秒を彷彿とさせるような、相手陣内のセットプレーからボールを失いそのままゴールマウスに吸い込まれる光景を何度となく見てきました。また、J1全体でも年に数回程度しかない2-0からの逆転負けを2度もやらかしたり、得点直後の失点、連続失点、終了間際に失点が多いメンタルの弱さ、そこを立て直す必要があると思っていました。

就任による効果はめざましかった

監督就任から取り組んだのは、ゾーンディフェンスでした。効果は意外にもすぐに現れ開幕戦の内田篤人擁する鹿島に対して無失点でした。ボールを失ってからの帰陣が驚くほど早くなり、セカンドボールの回収率が大きく改善していました。全体として規律意識が強くなったと思います。

2017シーズンと比較すると、先制試合勝率が46%(J1リーグ17位)から75%(同6位)に、前半リード時勝率が25%(同18位)から91%(同2位)と劇的に向上し、リードしていても全く勝てる予感がしなかったおととしから、先制すればまず勝てるという確信が持てるようになっていました。

攻撃力が向上した

守備的戦術の副産物ともいえるものでした。2018年の得点はリーグ2位タイの56点、2017年の1.5倍以上です。基本戦術が高い位置でプレスをかけて、失敗したらミドルサードでは無理をせず、ディフェンシブサードでブロックを作ることが約束事で徹底されていました。特にいわゆるポジティブ・トランジションといわれるボールを奪った瞬間に周りが動き出し相手陣内で数的有利を作る攻撃が面白いほどはまっていました。その攻撃に一番フィットしていたのが裏への抜け出しにストロングポイントを持つ北川航也で、日本代表に選ばれたことになります。しかし、チームはショートカウンターに依存しすぎていました。

最後まで遅攻ができなかった

チームは去年のワールドカップの中断期間から遅攻の練習をしていました。それは、去年15節終了時点で逆転勝ちが1つしかなく、相手がブロックを作ったときに点を取る術がなかったのです。ところが、夏の移籍市場で爆発的な得点力を誇るドウグラスが加入したことによりそこ課題が解決することなく得点力も順位も上がっていきました。結果的に2018シーズンの逆転勝ちは2つにとどまり、ポゼッション率49%以上で勝てた試合はありませんでした。ボールを持たされると勝てないという問題が2019シーズンに大きくのしかかることになります。

チーム力の積み上げの失敗

2018シーズンの結果を受けて、清水が堅守速攻のチームとして大きく印象づけられることになりました。裏を返せば、相手チームからの対策はかなり厳しくなるだろうというのは明白です。チームがキャンプから取り組んだのは、ボールの保持率を上げること、パスを繋いで崩すこと、3バックと4バックのシステムの併用でした。ショートカウンターに依存したくない、ハードワークが厳しい夏場の勝率を上げたい、という意図は明確に現れていました。それが間違っているとは思いませんでした。練習試合ではそこそこの結果を出していたそうですが、2節のガンバ大阪戦、3節の札幌戦で計9失点。ボールを繋ぐところを狙われてカウンターされることが多く、積み上げは失敗に終わりました。スタイルを去年同様に戻すも後の祭り。ショートカウンターは封印され、中途半端な攻撃から多くの失点を招きました。

フロントは何をしたかったのか

補強の目玉だったエウシーニョの獲得。個の能力としてもチームの中で抜きに出てることはいうまでもありません。ところがその超攻撃的なスタイルがヨンソンの戦術に合っていたかというのは甚だ疑問で、金子が常に右サイドのカバーに追われ得点力も守備力も低下していました。果たして、補強に監督の要望はどこまで通っていたのでしょうか。今となってみれば、村田と長谷川悠の放出は痛手でした。

また、2017年同様に保有選手を減らしたところで怪我人が続出する問題。去年怪我人が少なかったのはたまたまでしょうか?それに加えて選手層が薄くなってしまうのは、立田の成功体験からなのか、高卒2年目の選手に期待しすぎているように思います。

クラブは今一度、チームが目指すスタイルの選手、監督が要望する選手を補強できていたか検証する必要があります。ここ数年で強化費は大幅に増えたので、2015年のように強化費が足りないというのは言い訳にしかなりません。

篠田コーチが新監督

次節大分戦より、篠田コーチが監督に昇格します。今年はミニキャンプができるような長い中断期間はないので、妥当な判断だと思います。早速、4-2-3-1の新システムに取りかかっているようで、だいぶやることは変わりそうです。残り23試合、平均的な残留ラインは37。そこに届くには最低でも8勝は必要です。今後は残留のために現実的に戦うことになるので、割り切って引き分けを狙うことも出てくるでしょう。サポーターの一員としてどんな内容でも1ポイントでも勝ち点をもぎ取ろうとするチームを支えていこうと思います。必ず残留しましょう。